『十二人の死にたい子どもたち』予告編の印象と大違い!? いまいちだった3つの理由 ネタバレあり
ホントに死にたいの?
『十二人の死にたい子どもたち』
監督/堤幸彦
出演/杉咲花
橋本環奈
上映時間/118分
観賞方法/映画館
あらすじ
閉鎖された病院を舞台に、それぞれの理由で安楽死をするため集まった12人の少年少女が、そこにいるはずがない13人目の少年の死体を見つけたことから始まる犯人捜しと、その過程で少年少女たちの死にたい理由が徐々に明らかになっていくことで、変化していく人間関係や心理を描いた。
(映画.comより)
予告編と違くない?
原作は、未読での観賞です。
観賞後の感想は、
まず予告編と違くない?
予告にあった、
「死にたいから、殺さないで…」のコメントから、
密室がからんだサスペンスだと思いきや、
最終的にはヒューマンドラマに着地する…
サスペンスを観に行ったつもりなので、
ちょっと肩透かしでしたよ…
ここからは、
致命的なネタバレもあるので注意して下さい!
いまいちだった理由
その1 印象に残らない登場人物たち…
全員の過去をうっすら描くだけなので、
どの人物にも共感できず、印象に残らない…
もう少しバックボーンを掘り下げるか、
数人の過去に絞るか、
どちらかをして欲しかったです…
ヤンキー、ゴスロリ、おバカなギャル、
疲れた芸能人など、
強めの個性を持っているのに、
特に印象に残らない奇跡…
特に印象がごちゃごちゃになるメガネ三銃士。
推理が得意なニットメガネくん。
主催者のメガネくん。
汗っかきのメガネくん。
中盤まで、
印象ごちゃごちゃでしたよ…
その2 ここ地下室だよね?問題
13人目の真相を暴く解明シーンくらいから、
外の天気が悪化して、
登場人物が重要なことを言うたびに、
カッと雷鳴がとどろき、光が点滅するのですが…
あれっ?
ここ地下室だよね??
あっ…
蛍光灯の点滅か…
しかし、
雷鳴のたびに、
蛍光灯が点滅するのですが、
いつの演出だよ!!ってくらい古くないですか?
人里離れた廃病院ならまだしも…
普通に市街地の潰れた病院って、
さんざんドローンで上から撮ってますよね…
全盛期の金田一少年か!!
(金田一は大好きですが…)
その3 エンディングがくどい…
結局死なないことにした一同。
病院から退出していきますが、
病院に入るときの表情を流して、
そのあと、
死ぬことをやめた笑顔を1人1人丁寧に流すんですが…
その演出がクドイ!!
投票で死ぬことを辞めるまでが、
この作品の山場なので、
退出時の演出は正直、蛇足でした…
もっとアッサリ描いてくれた方が、
感動も深まるんですよね。
とある事情で病院に残った2人を除いて、
10人分繰り返すので、
長いな~と思わずにはいられませんでした…