『シャザム!』 シリアス路線を打ち壊す、コミカルで楽しいDC映画‼ 感想 ネタバレなし
コミカルで楽しいDC映画!?
『シャザム!』
監督/デビッド・F・サンドバーグ
出演/ザッカリー・リーヴァイ
アッシャー・エンジェル
上映時間/132分
観賞方法/映画館(IMAX・字幕)
あらすじ
ある日、謎の魔術師からスーパーパワーを与えられた少年ビリーは、「S=ソロモンの知力」「H=ヘラクラスの強さ」「A=アトラスのスタミナ」「Z=ゼウスのパワー」「A=アキレスの勇気」「M=マーキューリーの飛行力」という6つの力をあわせもつヒーロー「シャザム(SHAZAM)」に変身できるようになる。筋骨隆々で稲妻を発することができるが、外見は中年のシャザムに変身したビリーは、悪友のフレディと一緒にスーパーマン顔負けの力をあちこちで試してまわり、稲妻パワーをスマホの充電に使ってみるなど悪ノリ全開で遊んでいた。しかし、そんなビリーの前に、魔法の力を狙う科学者Dr.シヴァナが現れ、フレディがさらわれてしまう。遊んでいる場合ではないと気付いたビリーは、ヒーローらしく戦うことを決意するが……。
(映画.comより)
コミカルなDC作品の開幕!?
近年のDCコミックの映画と言えば、
『ジャスティス・リーグ』など、
シリアスな作品が多い印象ですね。
「DCユニバース出身かよ!!」
と揶揄するセリフが登場するくらい、
DC=シリアスのイメージが定着していますね。
しかし、
『シャザム!』は、
そんなDC映画のシリアスな印象を
180度ひっくり返すくらい、
コミカルで楽しめる作品に仕上がっていました!!
シャザムを演じるザッカリー・リーヴァイは、
アスガルドの戦士ファンドラルを演じていました。
『マイティ・ソー バトル・ロイヤル』にて、
死の女神ヘラに殺されてしまい、
MCUからは退場となりましたが契約が続いていたら、
『シャザム!』には出られなかったはずなので、
怪我の功名ですね!
ヴィランのDr.シヴァナを演じるのは、
最も愉快なヒーロー誕生の描き方!!
毎年いくつものヒーロー映画が公開され、
ヒーロー誕生が描かれていますが、
『シャザム!』ほど
ヒーロー誕生を楽しく描いている映画も珍しいでしょう!!
今年に入って
「アクアマン」、
「キャプテン・マーベル」、
の2作品がヒーローとしてのオリジンを描いてきたが、
その2作品を
遥かに上回り楽しめる
ヒーロー誕生が描かれています。
いきなりスーパーパワーを与えられたビリーが、
同じ里子仲間のフレディと悪ふざけをしながら、
スーパーパワーを試していく様はまさに痛快!!
特に、どんなスーパーパワーがあるか一つずつ検証していくシーンでは、
QUEENの「Don’t Stop Me Now」が流れ、
気分が盛り上がりサイコーでした!!
スーパーパワーの検証を動画サイトに投稿して、
名声を得ていくのも今風で良かったですね!!
少年の成長と家族愛の物語!!
『シャザム!』はコミカルなだけでなく、
主人公ビリーの成長と家族愛を描いた作品でもあるんです‼
幼い頃、母親と生き別れたビリーは、
預けられた里親の家から何度も家出して、
本当の母親を探そうとする孤独な少年です。
そんなビリーを、
新たに引き取ったビクターとローザの里親夫婦と
フレディ、メアリー、
ユージーン、ペドロ、ダーラの
5人の里子との生活が始まります。
血の繋がらないビリーと家族ですが、
ビリーが家族を認めて、
徐々に絆を深めて居場所を得ていく様子が、
コミカルながらも感動的でした。
家族の食事前のお決まりである、
家族が手を合わせる行為が、
終盤でまさかの大きな意味を持ってくることも、
予想外で楽しめました!
『デッドプール2』では、
この映画はファミリームービーだと言い張っていましたが、
『シャザム!』はそんな前置きが不要なくらい、
ストレートなファミリームービーでした‼
万人にオススメできるDC映画‼
マーベルやDCのヒーロー映画が大好きな人はもちろん、
ヒーロー映画に特有の苦悩や葛藤には興味ないって人にも、
ぜひ観て欲しい、万人にオススメしたい映画でした!
個人的には、
シリアスでリアルな路線を打ち出した『ダークナイト』以降の
DC映画の歴史を塗り替える画期的な大傑作でした‼
一応、『ジャスティス・リーグ』などの、
DCEUの映画と同じ世界観なので、
必ず観ておく必要はないですが観ておくと、
ちょっと嬉しいサプライズがあります。