『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 感想 ネタバレあり
本当のワールドへ!!
原題/Jurassic World: Fallen Kingdom
上映時間/128分
監督/J・A・バヨナ
出演/クリス・プラット
あらすじ
「ジュラシック・ワールド」が人間の手から放棄されて3年。
島の火山の活動が活性化したことで、
島に残った恐竜たちの絶滅が懸念されていた。
「ジュラシック・ワールド」の元職員で、
現在は恐竜保護団体に所属するクレアは、
噴火前の島から恐竜たちを救いだそうとしていた。
彼女は「ジュラシック・パーク」創始者ジョン・ハモンドの元パートナー、
ベンジャミン・ロックウッドから支援を受け、
救出計画を開始する。
ロックウッド財団のイーライ・ミルズは、
救出する恐竜のなかでも、
特にヴェロキラプトルのブルーを救出する必要があると語る。
クレアは救出計画のため、
ブルーの育ての親であるオーウェンのもとを訪れるが…
オーウェンとブルーの絆の行方は?
恐竜との絆を深めた唯一の人物であるオーウェン。
彼とラプトルの絆が前作以上に描かれています。
他の映画の上映前の予告編で、
オーウェンとの対話中に撃たれるブルーを、
何回も観てきた身としては、
彼とブルーの絆がどう描かれているのかが注目ポイントでした。
生まれたばかりのブルーとオーウェンのふれあいを、
作中の記録ビデオとして登場させることで、
彼らの絆をよりわかりやすくなっていました。
再登場のマルコム博士!!
ジュラシックシリーズに帰って来た
ジェフ・ゴールドブラム演じるマルコム博士。
髭と眼鏡で博士感アップしてますね!!
今回は、
政府が恐竜たちの救出を行うべきかを決める聴聞会に出席する。
出番は少ないですが、さすがの存在感です!!
恐竜救出の本当の目的…
ロックウッド財団のイーライ・ミルズ。
彼の目的は、救出した恐竜を競売にかけ、
それによって得た資金で、
遺伝子操作によって兵器として改良された恐竜
「インドミナス・ラプトル」を開発することだった!!
イーライがブルーを必要としていた理由は、
母親の行動を学ぶラプトルの習性を利用して、
オーウェンに従うブルーから、
兵器として人に付き従うことを学ばせようとしていたのだ!!
前作のジュラシックワールドの観光客が見るため、
「インドミナス・レックス」を開発した理由よりも、
だいぶまともな理由ですね。
恐竜の歯大好き傭兵
イーライ・ミルズに雇われた傭兵ケン・ウィートリー。
恐竜の救出をしながら、
「麻酔が切れたら痛むかもな」と笑いながら、
恐竜たちの歯を抜いて収集しています。
彼は、本当は他の企業に雇われた二重スパイで、
そのために恐竜の歯を集めてるんだろうな。
と想像をめぐらせて鑑賞していたら、
檻に閉じ込められたインドミナス・ラプトルを麻酔銃で気絶させた彼が言った一言が、
「いいアクセサリーのセンター飾りになりそうだぜ!」
そんな理由なの?…
もっと重要な行動だとおもったら、
拍子抜けですよ…
調子にのって歯を抜こうとしたら、
「オッサンなにすんねん!!」
とインドミナス・ラプトルに食べられてしまうドジっ子でもある…
大富豪ロックウッドの孫メイジーの正体とは?
ロックウッドを殺した
イーライ・ミルズから逃げる
イーライは語る。
「彼女の正体も知らないくせに…」
「ロックウッドに孫なんていない…」
「彼女は死んだ娘のクローンなんだ!!」
恐竜たちの復活に使われた遺伝子操作技術の進歩が、
人に新たな誤った選択を選ばせる…
大富豪の可愛い孫くらいにしか、
見てなかったから驚きましたよ…
ロックウッド邸の使用人と
ロックウッドの娘の写真がうつされるシーンでも、
「メイジーお母さん似だねー」
くらいしか感じなかったので…
勘の良い人はあそこで気付いたんでしょうね。
恐竜たちは本当のワールドへ
ロックウッド邸の檻に閉じ込められた恐竜たち。
暴走したインドミナス・ラプトルの影響で、
施設内に有毒ガスが充満しはじめた!!
檻に閉じ込められたままでは、
死んでしまうと一度は外へ逃がそうとするクレアだが、
恐竜を外へ解き放つことの危険性をオーウェンにたしなめられる。
しかし、
檻は開かれ、恐竜たちは外の世界へ解き放たれる。
檻を開いたのは、
「彼らは、私と同じだから」
と震えながら語るメイジーだった…
遺伝子操作によって生まれたクローンと知ったメイジーが、
同じく遺伝子操作で生まれた恐竜たちに共感を抱く…
もし逃がしたのがクレアなら軽はずみな行動だと思いますが、
メイジーの行動は納得は出来ませんが、
理解は出来ますね…
個人的満足度
7/10
恐竜たちの見せ場も多く、安心して観れる大作映画だった。
遺伝子操作に対して、今までにないアプローチの仕方もマンネリ感を防いでくれた。