ペンタゴン・ペーパーズ 感想 ネタバレ有り
会社の存続か報道の自由か…
出演/メリル・ストリープ
あらすじ
リチャード・ニクソン大統領政権下の71年、ベトナム戦争を分析・記録した国防省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をニューヨーク・タイムズがスクープし、政府の欺瞞が明らかにされる。ライバル紙でもあるワシントン・ポスト紙は、亡き夫に代わり発行人・社主に就任していた女性キャサリン・グラハムのもと、編集主幹のベン・ブラッドリーらが文書の入手に奔走。なんとか文書を手に入れることに成功するが、ニクソン政権は記事を書いたニューヨーク・タイムズの差し止めを要求。新たに記事を掲載すれば、ワシントン・ポストも同じ目にあうことが危惧された。記事の掲載を巡り会社の経営陣とブラッドリーら記者たちの意見は対立し、キャサリンは経営か報道の自由かの間で難しい判断を迫られる。
(映画.comより)
報道の自由とは?
トランプ政権が発足して、間もなく本作の制作が発表された。
スピルバーグ監督も今の時代にこそ、本作を届けたいと思ったのでしょう。
残された女性の決断
メリル・ストリープ演じるキャサリン・グラハムは、父と夫が残した会社を守ろうと奔走する。
そもそも彼女はジャーナリストじゃないんですよ。
夫が自殺したことで家族の残した会社を守るために社主になったので…
そんな彼女が決断を迫られたことで、残された「遺産」を守るのではなく、報道の自由を守るためジャーナリストとして決断を下す。
女性の強さを外に示し難かった時代に、前に進もうと決断する姿は印象に残りました。
ラストシーンについて
ウォーターゲートビルの民主党本部に何者かが侵入したことを警備員が発見し、警察に通報する。
このシーンを観ても、何のことかサッパリ分からなかった。
調べてみると、
ニクソン大統領が辞任するきっかけとなった「ウォーターゲート事件」と呼ばれる一連のスキャンダルの始まりを描いていたと分かった。
この事件もワシントン・ポストの取材が真相究明に繋がったようですね。
残念な点
序盤に時代背景や登場人物がまとめて出てくるので、分かりにくい…
誰が重要人物なのか、
どの立ち位置にいるのか理解するまで時間がかかりました。
個人的満足度
7/10
人間関係が理解しずらいところも有るが、
報道の自由を守るジャーナリズムを感じられる映画。
余談ですが、
本作でも登場した道端で売られるレモネードって、今の時代も有るんですかね?
有るんだったら、一度は飲んでみたいな…